川崎市で保育園に入りやすい区と激戦区はどこなの?高津区が穴場かも。

首都圏からの中心に位置し、東京や横浜に電車1本で行けるアクセスの良さと、新百合ヶ丘駅・武蔵小杉駅・川崎駅などの商業施設が揃った駅も多い川崎市。

その利便性の高さと、生田緑地・多摩川などの自然多いことで、ファミリー層にも人気のエリアになっています。

そんな川崎市に住んでみたいと思うパパママが気になるのが、子供の「保育園」問題なんじゃないかと思います。

できれば、自分の希望する保育園に入らせたいですし、保活がどれだけ大変なのかということも、引越し前に知っておきたいポイントです。

今回は川崎市が発行している令和3年4月1日現在の保育所等利用待機児童数についてや、認可保育所の空き情報から、川崎市の各区の保育園の入りやすさランキングを作成してみました。

川崎市の保育園入りやすさランキング

一言で保育園に入りやすいと言っても、実は色々なデータで考えることができます。

今回使用したデータに基づいて以下の3つの入りやすさランキングを確認してみました。

  • 施設収容倍率ランキング
  • 認可保育所の待ち人数ランキング
  • 待機児童数ランキング

それでは、それぞれのデータごとに解説していきます。

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施設収容倍率

【川崎市各区の施設収容倍率】

1位: 中原区  0.888倍

2位: 川崎区  0.957倍

3位: 多摩区  0.963倍

4位: 宮前区  1.037倍

5位: 高津区  1.060倍

6位: 幸区   1.069倍

7位: 麻生区  1.071倍

※施設収容倍率とは、保育所等利用児童数 ÷ 保育所等施設の定員数で計算した数値で、各区における保育所で保育園に入っている児童をどの程度収容できるかを示した倍率になります。

このデータは、各区が保有する保育所がどの程度充実しているかを確認することができます。

結果を見てみますと、意外にも武蔵小杉駅などの人気エリアが多い中原区が1位という結果になりました。

子供1人当たりの保育所が一番多いということなんですが、中原区は川崎市の中でも一番人口の多いエリアです。そのため、近年保育所不足を解消するために続々と新しい保育所が出ているような状況です。

その結果もあってか、「施設収容倍率」というデータからは中原区が1位という結果になりました。

3位になったのは、川崎市最大の自然エリア生田緑地がある多摩区になりました。このエリアは、都心から少し離れているということもあり、ファミリー層から人気の場所で、今回のデータからみても児童1人辺りの保育所も多いことがわかりました。

多摩区は、小田急線沿いの登戸駅などを中心したとしたエリアですが、川崎駅からは30分程度、新宿駅までも20分以内に到着するというアクセスの良い場所です。また比較的商業施設の多い都心エリアからも離れているので、自然が多い環境でのどかな子育てをしたいという人はオススメのエリアですね。

待機児童数

【川崎市各区の過去5年間待機児童平均数】

1位: 麻生区  0人

1位: 高津区  0人

3位: 川崎区  0.2人

4位: 多摩区  0.4人

4位: 宮前区  0.4人

6位: 幸区   3.6人

7位: 中原区  4.2人

※川崎市における待機児童とは、実際の保育所に入れない児童数から、育休取得者・求職活動を停止している人・利用可能にも関わらず辞退した人を除いた数値です。そのため、実際に利用者が感じる待機児童だと認識している感覚とは異なる可能性があります。

一方で実際の待機児童というデータからみてみますと、麻生区・高津区では過去5年間で待機児童0人という状況になっています。

但し、「待機児童0人≠希望する保育園に入れる」というわけではないので、注意しましょう。

麻生区に関しては、川崎市の中でも最も北に位置するエリアなので、人口としても一番少ないエリアです。そのため、他の区と比べると児童が少ない分、保育園に入りやすいということは言えると思います。

一方で、高津区エリアは田園都市線に乗り換えも可能な武蔵溝ノ口駅がありますが、実は待機児童が過去5年間で出たことはありません。人口の観点で確認しても、川崎市の中で中原区に次いで2位のエリアにも関わらず、待機児童が0人というのは、おそらく場所的に多摩区・中原区・宮前区に接していることが関係しているのだと思います。

施設収容倍率で確認してみると、高津区は川崎市の中で最も保育所の整備が遅れていることがわかります。それなのにも関わらず、待機児童が0人というのは、区境の児童が他の区の保育所に申し込んでいたりすることがあると思われます。

高津区は、二子玉川駅に電車もしくはバス一本でいきやすいエリアになっており、ファミリー層だけじゃなく単身者世帯にもとても人気の区です。

認可保育所の待ち人数

※上記情報は申請数状況を基に作成していますが、施設への申込みは一人当たり複数申請できることから、実際の待機児童数を反映しているものではありません。あくまでも申請数を基にした混雑度の目安としてご使用ください。

結果から見ると、川崎区の児童の待ち人数が一番少ないと言えそうです。

近年はコロナということもあり、都心よりも準都心エリア(都心まで電車で30分)の人気が上がっていました。そのためか、川崎区のような都市エリアよりも多摩区のような自然が多いエリアの方が人気が上がっているのかもしれません。

この数字はあくまでもどの程度の申請数が出ているかの目安になりますので、必ずしもこれらの区で保育園が入りやすいとは言い切れませんが、他の区と比べて混雑度は低いとは言えそうです。

一方で注目したいのは、むしろ高津区・川崎区であり、人口が多いのにも関わらず待ち人数が少ないというのは興味深いポイントです。

まとめ

今回は川崎市の保育園の入りやすさをいくつかのデータから確認してみました。

都心にはアクセスは重要視したいけど、出来るだけ家賃を出来るだけ抑えたい、自然が多いエリアで子育てをしたいと思うファミリー層にはオススメの川崎市。

近年、登戸・武蔵溝ノ口・武蔵小杉などの川崎市の主要駅で再開発も進んでおり、ますます便利な都市になりそうですね。

今回のいくつかのデータを見ると、意外とバラバラでわかりづらい・・・と思った人もいるかもしれませんが、必ずしも「保育所に入りやすい≠希望する保育所に入れる」というわけではないのですし、その年によっての児童の数によっても入りやすさは変わっていきます。

その年の正確な混雑状況という意味では、実際に区役所の担当者に相談してみることをオススメします。

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