川崎市の保育料は高いのか?他の都市と比較してみる

川崎市の保育料って他の都市と比べて高いのか安いのか、どっちなのでしょうか?

保育料は3歳児以降は無料になっていますが、0〜2歳児までは以前通常通りの保育料がかかってきます。月額にすると、正直少なくない金額になっているので、世帯によっては保育園に通わせるためだけに、妻がパートで働いている(月のパート代=保育料)人もいるのではないでしょうか?

今回はそんな高い!とまことしやかに言われている川崎市の保育料が本当に高いのか検証してみました。

保育料の算定方法

少し見にくいですが、保育料は以下の表で確認することができます。

保育料は基本的に市民税の納付額によって増減することになります。

市民税とは要は年収の中から支払った住民税(市民税+県民税)になりますので、年収の高い人の方が保育料が高いということがわかりますね。

因みにここでいう年収は、世帯年収のことですから、共働きの場合は夫と妻の両方の市民税を合わせた金額になります。

市民税の納付額は源泉徴収票からも試算することができますが、正確には区役所の窓口で聞いてしまうのが一番正確ですね。

他都市との保育料比較

今回保育料を試算するために使用した条件については以下になります。

  • 世帯年収600万円(市民税約18.5万円)
  • 0〜2歳児(第一子)

そして今回調べてみた近隣都市については以下を使っています。

保育料は全て令和3年度のものを参照しています。

  • 川崎市
  • 横浜市
  • 相模原市
  • 藤沢市
  • 鎌倉市
  • 世田谷区
  • 大田区
  • 豊島区
  • 大阪市(近隣ではないが、参考まで)

それでは保育料が高い順番に見てみましょう。

1位 川崎市 50,000円(最高値)

いきなり川崎市ですね。

高いと言いつつも、実は・・・なんて結末も期待していたかもしれませんが、川崎市の保育料は近隣のなかで一番高いです。

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2位 鎌倉市/大阪市 45,100円

第2位は同率で、鎌倉市と大阪市になります。

1位の川崎市とは月額で4,900円の差が出ています。

仮に1歳児クラスから2歳まで保育園に入れた場合、川崎市よりも117,600円も安い(川崎市の方が高い)ということが言えます。

3位 横浜市 44,500円

3位はお隣の横浜市になります。

横浜市と川崎市は、多くの区で隣り合っているの市なので、区によってはどちらからも申し込めたり、もしくは共同で運営している保育園などもあります。

しかし保育料については、なんと横浜市の方が月額5,500円、2年間で132,000円も安いということになります。

県境で住居を悩んでいる人は、敢えて横浜市にしても保育料だけ考えるとメリットがあるのかもしれません。

4位 相模原市 40,100円

次は相模原市になります。

麻生区などは相模原市と隣り合っていますが、相模原市と共同で運営している保育園というのは不思議とあまり聞いたことがありませんね。

川崎市との差は、月額9,900円、2年間で237,600円という差となり、かなり大きな額になってきましたね。

5位 大田区/豊島区 31,800円

次は同率で大田区と豊島区なります。

多摩川を渡った東京都になりますが、なんと保育料は神奈川県よりも一気に安くなります。都内は基本的に子育て世帯への優遇が多くされている区が多いので、他の生活費(家賃など)が高い代わりに子育て施策が充実しているというのがメリットですね。

川崎市との差は、月額18,200円、そして2年間では436,800円安くなるという恐ろしい金額になってきました。

川崎区や幸区の方であれば、あえて川を渡ってみるということも検討してみてもいいかもしれません。

6位 世田谷区 29,700円

次は多摩区/高津区に隣接する世田谷区になります。

正直家賃のことを考えて敢えて、神奈川県に住んでいる人も多いのではないのでしょうか?

保育料のことだけで比較するとなんと川崎市よりも月額20,300円、2年間で487,200円も安くなります。

7位 渋谷区 12,700円(最安値)

そして今回調べた中で一番安い保育料だったのが、渋谷区の12,700円になります。

ぶっちぎりの保育料の安さになります。この金額であれば、子供が2歳になるまでは渋谷区に住んでみてもいいかもしれないと思ってしまうほどです。

1位の川崎市とは月額で37,300円、2年間で895,200円も安くなるという、ぶっちぎりの最安値です。

まとめ:保育料比較表

今回紹介した都市別の保育料をランキング表にしてみました。

順位都市基準保育料
1位川崎市¥50,000
2位鎌倉市¥45,100
2位大阪市¥45,100
3位横浜市¥44,500
4位相模原市¥40,100
5位大田区¥31,800
5位豊島区¥31,800
6位世田谷区¥29,700
7位渋谷区¥12,700

結果だけ見れば、少々残念というかなんでこんなに川崎市の保育料が高いのかわからない感じなってしまいました。

また基本的には23区は子育て世帯が少ないため、子育て支援策が充実しているというのもありますが、その中でも渋谷区の保育料の安さに関しては驚異的ですね。

ここまで安いのであれば、引越し先の変更まで検討する価値はあるかもしれませんね。

因みに23区は今回紹介してもの以外にも子育て世帯への助成金(家賃手当、引越し費用など)も多いので、一度調べてみると良いと思います。

それでは、ご参考あれ。

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