川崎市の保育園に入るための世帯年収のボーダーはあるの?目安は約1000万円以下。

東京・横浜へのアクセスが抜群で、武蔵小杉・溝の口・新百合ヶ丘・川崎など人気エリアも多く、さらには多摩川・生田緑地など自然も多いのでファミリー層には人気エリアである川崎市。

小さな子どもがいる世帯であれば気になるのが、「保育園事情」かと思いますが、今回はそんな川崎市の保育園に入るための世帯年収のボーダー目安を過去の内定結果から解説していきたいと思います。

認可保育所の優先抽選の仕組み

先ずはそもそも認可保育所の優先抽選の仕組み知っておきましょう。

以下は川崎市の判定手順になり、1〜5までの段階で、それぞれ優先順位を決定していくことになります。

  1. 世帯のランクによる判定(例:A-6-2)
  2. 調整指数による判定(例:A-6-2)
  3. 調整項目点による判定(例:A-6-2
  4. 養育している子供3人以上の有無による判定
  5. 世帯の所得による判定

世帯ランクは、父母の各保護者の低い方のランクを採用することになるので、例え父親がフルタイムで働いてAランクだったとしても、母親が時短もしくはパートなどでBランクだった場合は、世帯ランクとしては、Bランクの方が採用されます。

因みにこの優先抽選の仕組みは、認可保育所のみに適用されるものなので、認可外保育施設(認定保育園・企業主導型など)の場合は、各施設ごとのルールが適用されます。例えば、「認可保育所に申請しないことを確約すれば入所優先される」などです。

自分の世帯ランク・調整指数・調整項目(保育ランク)がどれになるのかは、こちらで確認することができます。

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同ランクの場合は世帯年収で決まる

おそらく共働きの世帯で、1人目の子供の育休明けとなるような夫婦の場合、ほとんどの人が「A-6-2」になると思います。

つまり保育ランクは基本的にはほとんどが横並びになっているような状況です。

では、最後は「運」次第になるのかと思いきや、最終的には世帯年収の低い順に優先的に保育園が決まっていく仕組みになっています。

つまり、川崎市の保活における保育園は、抽選などではなく、単にほとんど世帯年収で決まるということになります。

保育ランク別の過去の内定結果(2020年)

2020年の内定状況を以下の表にまとめました。

※周りの友人や、ウェブからの情報なので一部不正確なものも含まれます。

世帯年収保育ランク年齢内定可否
麻生区850 万円A-6-10 歳児
川崎区900 万円A-6-31 歳児
川崎区1300 万円A-6-21 歳児
幸区800 万円A-6-21 歳児
幸区1100 万円A-5-21 歳児×
幸区1100 万円A-6-21 歳児
幸区1200 万円A-6-21 歳児
幸区1200 万円A-6-31 歳児
幸区1600 万円A-6-10 歳児
幸区1600 万円A-6-10 歳児×
幸区1600 万円A-6-31 歳児
幸区1200 万円A-6-21 歳児
高津区850 万円A-6-11 歳児
高津区1200 万円A-6-43 歳児×
高津区1500 万円A-6-10 歳児
多摩区500 万円A-4-31 歳児
多摩区1000 万円A-6-10 歳児
多摩区1050 万円A-6-10 歳児
多摩区1100 万円A-6-10 歳児
多摩区1300 万円A-6-21 歳児×
多摩区1300 万円A-6-31 歳児
多摩区1050 万円A-6-32 歳児
多摩区1400 万円A-6-21 歳児×
中原区1500 万円A-6-21 歳児
中原区650 万円A-6-10 歳児
中原区700 万円A-6-11 歳児
中原区900 万円A-6-11 歳児
中原区900 万円A-6-10 歳児
中原区900 万円A-6-20 歳児
中原区950 万円A-6-20 歳児
中原区1000 万円A-6-11 歳児
中原区1100 万円A-6-11 歳児
中原区1100 万円A-6-20 歳児×
中原区1100 万円A-6-31 歳児
中原区1200 万円A-6-21 歳児×
中原区1200 万円A-6-31 歳児
中原区1300 万円A-6-11 歳児×
中原区1300 万円A-6-10 歳児
中原区1300 万円A-6-21 歳児
中原区1400 万円A-6-31 歳児
中原区1400 万円A-6-32 歳児
中原区1600 万円A-6-10 歳児
中原区1700 万円A-6-10 歳児×
高津区900 万円A-6-1??
高津区1100 万円A-6-10 歳児
高津区1150 万円A-6-20 歳児
高津区1200 万円A-6-21 歳児×

麻生区・宮前区・川崎区の情報がほとんどないのですが、そこまで大きくは変わらないと思います。

またこの情報では、区単位でまとめいますので、正確には登戸・武蔵溝ノ口・武蔵小杉・川崎などの人気のエリアや、駅近などによって保育園の入りやすさは変わっていきます。

以下で、川崎市での区別の人気状況をまとめています。

また年収と内定の分布を計算してみました。データ数がそこまで多くないので、川崎市全体で計算しています。

内定者の年収は、いろいろの事情もあってか分布がかなり幅広いですが、不合格者の年収は明らかに高めです。

つまり1100万以上は、比較的内定が出にくいということが統計からもわかりますね。

世帯年収のボーダーは約1,000万円

この結果から、どういうことが言えるかというと、結論は以下になります。

  • 世帯年収が約1,000万以下が目安のボーダー(A-6-1 / A-6-2共通)
  • 世帯年収が約1,200以上の場合は、加点(認可外/兄弟ポイント)がなければ認可保育所は難しい
  • 0歳児クラスの場合は比較的ボーダーは下がる
  • 駅近/人気エリアの場合は、さらにボーダーは上がる

因みにここで書いている世帯年収は、税引き前のものを使っているので、実際の抽選においては所得金額で比較されることになります。

また人気エリアの場合は、このボーダーが一気に上がることになり、ほとんど加点のポイントがなければ、入れないと思った方が良いです。

世帯年収を下げるわけにも行かないので、その場合は諦めて1年間認可外保育園に預けるなどして、加点してから翌年再チャレンジするようにしましょう。

まとめ

今回は川崎市の保育園抽選における世帯年収のボーダーについて解説しました。

当初は「抽選」なのだから、運が良ければ当たるのかもと思ったものですが、実際中身をみてみると世帯年収で固定的に決まってしまっています。

申請をする前から、ほとんど決まっているようなものです。

外れてから悔しい思いをするぐらいであれば、早々に認可外に預けてポイントを加算したり、0歳児から預けることも検討してみると良いでしょう。

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