皆さんは地域のことってどれぐらい知っていますか?
子どもを育てていると、今まで全然気にしていなかった近所のことについて知りたくなったりしませんか?でもそういった地域情報ってどこで探せば良いんでしょうかね?ブログ?SNS?お店のホームページ?
なかなかどこも正確性が悪かったり、情報量が少なかったりと、良いものがないんですよね。
そんな時に便利なのが今回紹介したいと思っている「マチマチ」です。ワタシ自身もマチマチを使っていて、とても便利で子育てに役立つサービスだと思っています。
川崎市では公式に「マチマチ」と連携協定を締結しており、いわば川崎市公認の地域SNSというものになっています。
マチマチとは?
「マチマチ」とは、近所の方と様々情報を交換することができる地域掲示板サービスです。似たようなサービスにピアッザや、もしくは要らないものを交換するジモティなどもあります。
地域掲示板というとちょっとめんどくさそう、掲示板が荒れそう、誰も投稿してなくて閑散としてそうなどというイメージもあるかもしれませんが、現在は地域の町内会に代替されるような存在として再び地域掲示板の有用性について着目され始めています。
地域掲示板は、現在では地域SNS(ソーシャルネットワークサービス)という名前を変えて、たくさんの人にされています。
さらに川崎市を含め、全国の自治体から公共の地域情報発信の場として活用できるとして、続々と「マチマチ」のような地域SNSと公式に提携し、自治体公認のSNSとして使用されるようになっています。
マチマチを使うメリット
ここからは実際に「マチマチ」を使ってみて感じたメリットについて解説していきます。
子育てに便利な地域限定の情報が入手できる
先ずは何よりも自分の知らない地域情報が取得できるという点です。
例えば、「子どもの髪を切りたいんだけど、どこの美容院が良いんだろう?」とか、「自転車はどこで買えば良いの?」、「あそこのレストランはオムツ台があるの?」などなど、実際にそこに住んでいる地域の人にしかわからない有益な情報が得られることです。
こういった情報はGoogleで検索でもなかなか書かれていないことが多いですし、個人のブログをたくさんみて探すというのも限界があります。
でもそんな時に「マチマチ」に誰か教えてもらえないかと聞いてみると、その答えを知っている人がいれば、数時間以内に返ってきたりするんです。
参加している人はみんな同じ地域の人
そして特徴的なのが、「マチマチ」はクローズドなSNSということです。
一般的にTwitterやFacebookなどは友達などの親しい仲であれば、鍵アカウントというにすればクローズドな環境を作ることができますが、地域SNSのようなオープンなのは困るけど、完全クローズドだと何の意味もないということがありますよね。
「マチマチ」では登録時に自分の住所を入力をするんですが、この住所情報を元に、近所の半径1km〜10km以内のユーザーしかお互いにコミュニケーションを取れないし、情報を参照できないようになっています。
つまりお互い実際にそこに住んでいる地域住民同士限定のクローズドなコミュニケーションができるんです。
利用者のほとんどは子育て世代
「マチマチ」を利用しているのはどんな人が多いのか調べてみると以下のような感じになっており、20代後半〜40代前半が圧倒的に多いことがわかります。
20代後半〜40代前半というのはいわゆる、結婚して子どもができて、小学生に通い出す前ぐらいの世帯ということがわかりますね。そして男女比は、女性が多く76%、男性が24%ということになっています。
これはどういうことかいうと、要はどういう人が地域情報を知りたいのかを示しています。一人暮らしの世帯であれば、地元で時間を潰さずに、都内に電車で言ってしまうでしょうし、逆にそこにずっと住んでいる人は、地域情報を新しく取得する必要もないわけです。
でも例えば結婚して、新しい場所に引越して、子どもが産まれて、保育園に通って〜という頃になると、地域に子どもを連れて行けるどんな施設があるんだろうとか、保育園はどこが良いんだろうとかそういうニーズが生まれてきます。男女比が、女性が多いのも一般的に女性の方が子育てにより多くの時間を割いているからですね。
そういった多くの子育て世帯が利用している「マチマチ」だからこそ、知りたいことを教えてくれて、支え合ってくれるような回答を得られるわけですね。
本名での登録が必要だけど、ニックネームで参加OK
「マチマチ」を利用するためには、必ずSMSなどによる本人認証が必要です。匿名で参加することはできません。これは掲示板でありがちな、荒らし対策になっていることと共に、地域に関係のない人がクローズドな情報を参照することをブロックするためになっています。
但し、本名での登録は必須にはなっていますが、本名を開示することは必ずしも必要ありません。ニックネームだけをサービス利用時には使用して、お互いに同じ地域に住んでいる〇〇さんという程度の近すぎず、離れすぎないちょうど良い関係を保つことが可能です。
以下が登録時の注意点です。
マチマチ公式地域レポーター(マチレポ)になれば、地元の特産品がもらえる
これが「マチマチ」の仕掛けの1つなんですが、地域の住民の中で、比較的積極的に参加してくれている方に声をかけて、マチマチ公式地域レポーター(マチレポ)にしていることです。
とは言っても、何かを追加することは何もなくて、普段通り地域の役に立つ情報を発信したり、困っている人を助けたりすることが主な活動内容になります。
マチレポになると何か良いことがあるのかというと、全国のマチレポの人たちと交流ができたりとかはあるらしいんですが、それ以外にも毎月複数人に地域特産品などを送ってくれるそうです。例えば秋田の街の場合は、特産品セット(あきたこまち、いぶりがっこ、稲庭うどん)などがマチレポに送られています。
https://note.com/machimachi_corp/n/n296641d7c587
マチマチのデメリット
ここからはマチマチのデメリット(気になるところ)を紹介します。
自分の近所の情報しか見ることはできない
「マチマチ」では自分の近所の情報しか閲覧することはできません。
これがクローズドSNSの良いところでもあるんですが、逆にいうとちょっと沿線沿いの他の駅周辺の情報が知りたいと思ってもマチマチで確認することはできません。他地域の住民に質問することもできないので、「ちょっと週末はお出かけ先のマチマチ情報を見てみよう」なんて使い方はできません。
地域特化の広告が出ることになる
「マチマチ」は基本的に全て無料で使用することができます。
そのため運営はほとんどがマチマチと提携した自治体との協力金と、地域店舗との広告費で賄っています。そのため、利用しているとあまり見慣れない企業、会社の広告がタイムラインに流れてくることがあります。
地域で知らなかった企業の情報を知ることができるという意味では面白いところではありますが、自分の興味がない広告であった場合は多少何だろうと思ってしまう時もあります。
まとめ
今回は川崎市公認の地域SNS「マチマチ」について紹介していきました。
近頃は特にコロナ禍で遠くに旅行したり、あまり遠出ができなくなってしまいました。しかし逆に近所の多くの人が出かけるようになり、今まで知らなかった近所の情報というものの重要性がましてきたように感じています。
「マチマチ」は登録料も基本料も完全で無料で利用できますので、お気軽に使ってみてください。